富士山の麓にある青木ヶ原樹海に位置する富岳風穴は、歴史と自然の融合した観光地です。この巨大な溶岩洞窟は総延長201mにも及ぶ。夏でも冷涼な洞窟内はかつて天然の冷蔵庫として使われ、国の天然記念物にも指定されています。横穴型の洞窟であるため家族連れでも安心して探検が出来ます。ガイド付きツアーもあり、洞窟の成り立ちや特徴を深く学ぶことができる神秘的な体験施設「富岳風穴」をご紹介します。
神秘の洞窟。富岳風穴の魅力
富士山の麓にひっそりと横たわる青木ヶ原樹海。その深い森の中に、驚くべき秘境、富岳風穴が存在します。
この洞窟は、大人から子供まで楽しめる施設として毎年多くの観光客が訪れます。この洞窟は夏の暑さを避け、涼を求める観光客は少なくはありません。その理由は洞窟内の平均気温はなんと3℃と低く、涼みながら体験できる所も魅力です。
そして、この洞窟の価値は、ただ涼しい洞窟ではありません。昭和4年には国の天然記念物に指定されるなど、その歴史的背景も非常に興味深いものがあります。そのため、富岳風穴は観光客や自然愛好者だけでなく、歴史や文化に興味を持つ人々にもおすすめの観光スポットとして注目されています。
洞窟の中を探検: 天然冷蔵庫からの驚異の美
富岳風穴の探検を進める中で、洞窟内部には数々の驚きと美しさに魅了されます。
その中でも特に目を引くのが、立派な氷の群れ。これらの氷は、洞窟の冷たい気候と湿度の影響を活かした、人々が洞窟を天然冷蔵庫として利用していた証ともなっています。
この洞窟が冷蔵庫として使用されていたことの証拠として、保存されていた蚕の繭も見ることができます。これは、地域の人々が昔、洞窟の特性を活かして日常生活の中で利用していたことを物語っています。
洞窟の奥には、縄状溶岩の模様が目の前に広がります。この模様は、溶岩が冷え固まる過程で自然にできたもので、見る者の心を捉える独特の美しさを持っています。
そして、洞窟の一部には、青白く微かに光る珪酸華の苔も存在します。この苔は、洞窟の湿度や温度に適した環境下でしか育たない貴重なものです。
富岳風穴の探検は、自然の驚異と美しさを身近に感じることができる旅。その中でも洞窟内の様々な光景は、神秘的で素敵な思い出に残ります。
富岳風穴はどのようにして出来たのか?
富士山の歴史は古く、数多くの噴火活動を繰り返してきました。その中でも、一つの大規模な噴火が富士山麓に巨大な溶岩流をもたらし、これが冷え固まる過程で、富岳風穴という溶岩洞窟が形成されたのです。
そして、この洞窟が「風穴」と名付けられた背景には、独特の構造が関与しています。洞窟は横穴型として知られ、その特性から風が通り抜けることが特徴となっており、これが「風穴」という名の由来となっています。
富岳風穴は、自然の奇跡と歴史が織り成す神秘的な空間です。富士山の麓に隠されたこの秘境を訪れることで、我々は大自然の力と、そこに生きる生命の息吹を感じることができます。繊細な氷柱、古代の記憶を刻んだ蚕の繭、そして光る苔の美しさは、時の流れとともに変わりゆくものの中で、変わらぬ美を私たちに伝えてくれます。この洞窟の探検は、ただの観光旅行以上の体験となると思いますので富岳風穴の奥深い魅力に是非触れてみてください!
天然記念物富 富岳風穴の概要
営業時間 | 終日 9:00~17:00 ※営業時間は季節によって変わります。 |
入洞料金 | 一般 大人 350円 小人 200円(小学生以下) |
電話番号 | 富岳風穴 : 0555-85-2300 |
住所 | 〒401-0332山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1 |
公式ホームページURL | https://www.mtfujicave.com/contents/wind_cave/ |
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