御殿場市に佇む「とらや工房」は、和菓子の伝統を現代に息吹かせる隠れ家のような場所です。約500年の歴史を持つ老舗「とらや」の手掛けるこの工房は、自然豊かな環境の中で、素朴ながらも繊細な和菓子を提供しています。
伝統的などら焼きから季節限定の菓子まで、地元の食材を活かした菓子は訪れる者の心を癒します。庭園や休憩スペース、見学可能な工房があり、和菓子の味わいとともに自然との調和を楽しめる場所です。
和菓子の伝統と革新 – とらや工房の魅力
御殿場市にひっそりと佇む「とらや工房」は、500年の歴史を持つ老舗「とらや」が、和菓子の伝統と革新を追求する場所です。ここでは、伝統的などら焼きや大福から、季節限定の創作菓子まで、多彩な和菓子を楽しむことができます。特に印象的なのは、御殿場産のさくら玉子を使用したどら焼き。
その皮はふっくらとしていて、柔らかい餡とのバランスが絶妙です。また、土日祝限定で提供される赤飯大福は、こしの強い小豆の渋（煮汁）で染めたもち米と小倉餡のハーモニーが特徴的。それぞれの和菓子は、素材の味を生かしながらも、革新的な試みが感じられます。
工房内では、職人の手仕事を間近で見学することができ、その熟練の技術には目を見張るものがあります。とらや工房での一口は、単なる味わいではなく、和菓子の深い伝統と現代の技術が融合した芸術作品を味わうようなものです。
自然と調和する建築美 – 庭園と工房の設計
「とらや工房」のもう一つの魅力は、その建築と庭園にあります。工房の設計は、有名な建築家・内藤廣氏によるもので、自然との調和を重視した美しい建築が特徴です。周囲の竹林や緑豊かな庭園は、和菓子を味わいながらの散策に最適な空間を提供しています。
特に、茅葺きの山門をくぐると、竹林に囲まれた散歩路が広がり、その清々しい空気と音は訪れる人々を心から癒します。
庭園の中心には、水音が心地よい小さな池があり、その自然な美しさは日本庭園の粋を集めたかのよう。ガラス張りの工房からは、四季折々の景観が楽しめ、季節の移ろいを感じながら和菓子を味わうことができます。
このような建築と自然環境の調和は、訪れる人々にとって特別な体験となり、和菓子を通じて自然との一体感を感じさせてくれます。
季節に合わせた限定菓子 – 風味豊かな地元食材の活用
とらや工房では、季節ごとに変わる限定菓子が提供されます。これらの季節のお菓子は、地元の食材を活用し、その時期ならではの風味を最大限に引き出しています。例えば、1月には北海道から取り寄せた百合根を使用した「百合根きんとん」や、静岡県産レモンを使った「檸檬もち」などがあります。これらの菓子は、季節感を大切にしながらも、新しい味わいを追求しており、訪れる人々に新鮮な驚きを提供しています。
また、静岡県三ケ日産のみかんを使った「みかん羊羹」など、地元の特産品を活かした菓子も人気です。これら季節のお菓子を味わうことで、その時々の自然の恵みと職人の技術を同時に楽しむことができるのです。とらや工房の季節限定の和菓子は、訪れる度に新しい発見と喜びを提供してくれます。。
日本の歴史を感じる一日 – 東山旧岸邸との組み合わせ観光
とらや工房の訪問をより深いものにするため、隣接する「東山旧岸邸」への訪問をお勧めします。ここは、かつて日本の総理大臣を務めた岸信介氏の自邸で、現在は一般公開されています。建築家・吉田五十八氏による近代数寄屋建築は、和洋折衷のデザインが特徴で、日本の伝統と現代の融合を感じさせます。
居間のスペースからは、庭園が映り込むガラスのテーブルを通じて、四季折々の景色を楽しむことができます。特に紅葉シーズンには、その美しさが際立ちます。また、大きな窓からの絶景や、和室での静寂なひと時は、日本の歴史を身近に感じさせてくれる貴重な体験です。この旧岸邸ととらや工房を組み合わせた観光は、日本の伝統文化と自然の美しさを存分に味わうことができ、心に残る一日となるでしょう。
豊かな緑と共に時を過ごす、とらや工房での和菓子体験は、味覚だけでなく心にも残る特別な時間となるでしょう。伝統と革新が織りなす和菓子の世界を、ぜひ御殿場でご堪能ください。
とらや工房の概要
| 場所 | とらや工房 |
| 営業時間 | 4月-9月 10時-18時 10月-3月 10時-17時 ※売切れ次第終了 |
| 電話番号 | 0550-81-2233 |
| 定休日 | 毎週火曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始 |
| 駐車場 | 駐車場あり |
| 住所 | 〒412-0024静岡県御殿場市東山1022-1 |
| 公式ホームページURL | https://www.toraya-kobo.jp/ |
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