今回ご紹介するのは、山中湖から車で10分ほどのところにある“忍野八海(おしのはっかい)“。
“八海”という名称ですが、池が8つ集まった全国でも珍しい湧泉群で、外国の方にも人気の観光スポットになっています。
忍野八海の池の水は、一切の濁りがなく透き通っています。
富士山に降った雨や雪が大地にしみ込み、地下の溶岩の間で数十年の歳月をかけてろ過されて不純物が取り除かれているからなのだそう。
その水の美しさもさることながら、周辺も美しい自然が保たれていることもあって、国の天然記念物に指定され、日本の名水100選にも選定されています。
さらに、富士山を背景にした美しい景観は、世界遺産富士山の構成資産の一部としても認定されています。
忍野八海ってどんな場所?所要時間や費用は?
忍野八海は池の集合地。かやぶき屋根の建物や風車が織りなす日本らしい風景は、ちょっとしたテーマパークのよう。
エリア内には飲食店や売店があるので、食べ歩きしたり、お土産を買ったりして楽しむことができます。
また、八海のうち一つは離れたところにあり、その一つを除いたメインエリアの池をすべて見て回る場合は1時間程度の所要時間です。
もう一つの池はメインエリアから歩いて15分ほどのところにあるので、すべての池を回る場合は1時間半ほど見ておくと良いでしょう。
入場料は必要?駐車場は?
入場料は不要です。ただ、メインエリア内に1か所有料エリアがあります。
有料エリアの中にもひとつ池がありますので、制覇したい場合は入場は必須。
しかし入場料は、大人300円、小人(小学生以下)150円とお手頃で、見ごたえのある資料館も中にありますので入場の価値アリ!
また駐車場も1回300円と良心的なので、車を止めてゆっくり見て回れます。
服装は?
観光地なのでそれほど険しい道はありませんが、歩きやすい靴がおすすめ。
ヒールだと少し歩きづらい箇所もあるのでご注意を。
尚天気の良い日は日陰も少ないので、夏の暑い日は帽子などがあると心強いかも。
ちなみに冒頭でお話した通り忍野八海の水はとにかく透き通っているのが魅力。
だから、雨の日よりもできれば晴れた日に行くのがおすすめです。
グルメや買い物はどこで楽しめる?
お買い物や食事が楽しめるのは、主にメインエリア。
お団子やおせんべい、天ぷらや魚の塩焼きなど、食べ歩きにぴったりなお店がズラリ。免税店もありました。
何を食べようか悩みますね。
山梨名物のほうとうが楽しめる飲食店もありますので、お昼ごはんをここで食べるのもおすすめです。
営業時間やおすすめの時間帯は?
観覧自体は24時間可能です。
しかし有料エリアは9時~17時までとなっていることや、その他のお店も夕方には閉まるので、おすすめの訪問時間帯は午前中~お昼過ぎ。
またエリアには日影が少ないので、夏に訪れる際は午前中に訪れるのがおすすめです。
忍野八海を楽しもう!
ここからは、忍野八海のおすすめスポットをご紹介します。
スポット1. 日本の名水100選に選ばれた池の象徴
エリア内でひときわ人の集まっている場所があります。
ぐるりと池を囲んで、みなさん覗き込むように眺めています。
八海の一つ、、、と思いきや実は八海とは関係の無い独立した中池。
しかしこの中池が、言い表しようのない美しさ!透明度もさることながら、奥ゆかしい青みを帯びています。
写真では伝わりきらない美しさなので、ぜひ現地を見に行ってみてください。
ちなみに投げ銭は禁止です。投げ入れたら罰金ですので、ご注意ください。
スポット2. 富士山の湧き水を楽しめる場所
中池の裏には、富士山の湧き水が流れているところがあります。
持参したペットボトルや水筒に汲んでも良いようです。
ボトルも販売しているので、水筒がない方でもお持ち帰りできますよ。
スポット3. 有料エリア、三番霊場「底抜池」
八海のひとつ” 三番霊場「底抜池」”だけ、唯一有料エリア内にあります。
しかし入場料は大人300円とリーズナブルで、入る価値有りのおすすめスポットです。
中に入ると、メインのエリアとはうって変わって静かな場所。
小さな滝が流れていたり、虹マスと触れ合える場所があったり、美しい草木が植えられていたり。
歩くだけでもリフレッシュできます。
さらに進むと、かやぶき屋根の立派な一軒家があり、ここが資料館になっています。
江戸時代の武具や農具など、実際に使われていた生活品が家ごと現存されており、当時の人々の息遣いを感じられます。
その奥にやっと登場するのが、三番霊場「底抜池」。
人が少ない分、この美しい景色を束の間独り占め。
ここでは、そんな贅沢な気分が味わえます。
また、エリア内では背景に富士山をとらえて茅葺屋根のある風景を収めることができるので、タイムスリップしたような気持になるのも楽しいところ。
ここは押さえておきたい!おすすめ池3選
続いて、忍野八海の八つの池をご紹介します。
もちろん全て巡るのがおすすめですが、ここでは中でもおすすめの池をご紹介。
また、それぞれに名前の由来となった伝説があり、看板で解説してくれているので、それを見て回るのも楽しいですよ。
おすすめ1. 忍野八海を代表する池、五番霊場「湧池」
湧池は、忍野八海の中でも最大の湧水量を誇る池。
中池からすぐ、道を挟んで反対側にあるので、中池と合わせてぜひとも押さえておきたいスポットです。
おすすめ2. 大木に見守られた池、三番霊場「底抜池」(※ここだけ有料エリア内)
先述したように、底抜池だけは有料エリア内にあります。
あたりはとても静かで、池の奥には見守るようにどっしり構える大木があり、不思議な安心感を与えてくれます。
おすすめ3. 条件が良ければ逆さ富士も見れるかも?七番霊場「鏡池」
鏡池では、富士山を背景にした池の景色を楽しむことができます。
風のない日は、頑張れば逆さ富士を撮れるのだそう!
おすすめ4. 一番遠くて一番大きい、一番霊場「出口池」
出口池は一番遠い場所にある池ですが、忍野八海の中では一番大きな池。
離れた場所にある分とても静かで、美しい景色はスルーするともったいないほど。
時間に余裕のある方はお散歩がてら見に行ってみてはいかがでしょうか。
やっぱりこれは外せない!忍野八海おすすめの食べ歩きグルメ3選
おすすめ1. 焼きたての草餅」
お土産屋さんに近づいていくと、香ばしいいい香りが。
その正体は、焼きたての草餅!
スルーできるわけもなく、吸い込まれるように買いに行ってしまいます。
焦げ目が香ばしく、懐かしさいっぱいのおいしさでした。
おすすめ2. まる天さんの天ぷら
じゃがいもバター天やたこ棒天、生姜れんこん天に海老マヨ棒、豊富なラインナップで、悩むこと間違いなし。
恐らく人気のお店なのでしょう、エリア内ではまる天さんの天ぷらを持って歩いてる方ががたくさんいました。
おすすめ3. もちもちのお団子
エリア内にはお団子のお店がちらほらありました。
いずれも焼きたてなのもうれしいところ。焼きたてでしか味わえないもっちもちのお団子をお楽しみください。
今回は忍野八海をご紹介しました。
透き通る水、美しい自然、古き良き日本の風景と共に、お食事まで楽しめる場所。
日常を忘れて、心ゆくまでゆっくりと滞在してくださいね。
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